正直なところ、近くを通りかかってはじめてその存在に気付きました。
現在の名古屋鉄道の前身事業者である名岐鉄道が1935年より導入した車両とのことで、
中でもこの805編成は、豊田線の開通に先立ち、信号や自動列車停止装置(ATS)など保安装置の動作確認を行う試験列車に充当されたことから
「豊田市を初めて走行した車両」として、愛知県豊田市の鞍ヶ池公園で静態保存されています。
鮮やかな緑の中に佇む真っ赤な車体はひときわ目を引きます。よく手入れされた公園で、大切にされていることがうかがえます。
▼自由に座ることができる車内。中央部は過去にドア開閉が体験出来たかのような構造物です。
普段から公開されているのかはわかりませんが、この日は車内が解放されており、内部を見学させていただきました。
▼細かな部品類も良く残っているように見えます
驚くべきなのは状態の良さです。
静態保存されてからそれなりの年月が過ぎていると思われますが、木製部分が非常に良い状態を保っています。
上の写真のような細かな部品も、固定されていないにも関わらずパッと見盗難などの被害に合ってないように見えるのは、このあたりの治安が良いからなのかもしれません。
▼反対側にはホーム状のデッキが設けられています
ホームのようなデッキが設けられ、そちらからも車両に乗り込むことができます。これは現役時代を彷彿とさせる粋な計らいですね。
みなさんもぜひ、鞍ヶ池公園を訪れてみてはいかがでしょうか?
「鞍ヶ池公園」
住所:愛知県豊田市矢並町法沢714-5
営業時間:9:00~17:00
駐車場:
公園内/普通車877台、大型車20台、身障者10台
PA園地駐車場/普通車118台、大型車10台、身障者3台
※すべて無料
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